AYAインクルーシブ映画・プラネタリウム上映会 振り返り&「合理的配慮」に関する意見交換会 開催報告

2024年6月に実施した「AYAインクルーシブ映画上映会 in 錦糸町」、7月に実施した「AYAインクルーシブプラネタリウム作品上映会」について、参加者のアンケート結果をもとに事象者とAYAの双方にて事後に振り返り意見交換会を実施しました。

ご協力いただいたのは、コニカミノルタプラネタリウム天空 in 東京スカイツリータウン® 支配人 飯田様、株式会社 東京楽天地 取締役 友江様とTOHOシネマズ錦糸町 楽天地支配人 東海林様です。

この振り返り意見交換会では、前例のなかった今回の企画を実施した感想を互いに共有するとともに、対象となった参加者が通常施設を利用するうえで何に困っているのか、どんなことが改善されると利用しやすくなるのか、一方で事業者の立場ではどんなことに苦労されているのか、悩んでいるのか等も合わせて意見交換しました。

友江様(右から2人目)東海林様(左から2人目)
飯田様(前列左)

共通していただいたコメントとして、「静かにしなくてはならない通常の利用環境とは違い、声を出しても音を出してもいい場の提供は初めてであり新鮮だった」「やって良かったしスタッフにとっても大きな学びになった」ということでした。

また、通常の営業においては常にお客さまから出る「音」に敏感にならざるを得ず、楽しんでもらいたいと思う一方で静かな環境を維持するために苦労されている話しや、障がいをお持ちのお客さまをお手伝いする際には安全面を考慮するがゆえに対応に躊躇してしまうことがあるお話しなど、物理的・心理的ハードルがあることも分かりました。

まずは「障がいをお持ちなので何かをしなければ」とか「何か言われたらどうしよう」といった心理的ハードルを下げ、どのようなお客さまであったとしても状況に応じて協力を要請したり、コミュニケーションをはかりながら対応を工夫していくことで提案が可能になるかもしれないといった今後に向けた取り組み方についても話し合うことができました。

様々な制限のある環境の中で、すべての課題をいっきに解決することは難しいものの、できること・できないことを整理し、サービス提供者と受益者が共に作り上げていく場づくりに、引き続きAYAとして貢献していきたいと決意をあらたにしました。

AYAインクルーシブ映画上映会 in 錦糸町のレポートはこちら。

AYAインクルーシブプラネタリウム作品上映会のレポートはこちら。

今回の企画にあたり、ご協力してくださった飯田様、友江様、東海林様、誠にありがとうございました。

リンク

▼ TOHOシネマズ錦糸町 公式サイト
https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/029/TNPI2000J01.do

▼ コニカミノルタプラネタリウム天空 公式サイト
https://planetarium.konicaminolta.jp/tenku/

NPO法人AYAでは、今後も病気や障がいのある子どもたちの世界を広げられるようなイベントを開催してまいります。ぜひご参加や応援をしていただけますと幸いです!