
―「目指したい未来」と「AYAの果たす役割」を見直しました―
2023年6月29日の法人化から、AYAは2周年を迎えました。
この節目にあたり、私たちは立ち止まり、これまでの活動と向き合う中で、自らのVisionとMissionを改めて見つめ直しました。
その結果として見えてきたのが、私たちの“新たな言葉”です。
ただ、「Vision」「Mission」という言葉は少し堅く、伝わりづらいと感じることもありました。そこで私たちは、それぞれを「目指したい未来」と「AYAの果たす役割」と名付け直しました。
私たちが思い描く世界を、少しでも身近に感じてもらえるように——そんな願いを込めています。
目指したい未来(Vision)
『人々の心がつながり合い、可能性が広がる未来』
AYAが描く「人々」とは、病気や障がいのある子どもたちとその家族だけではありません。
彼らを支える医療者や福祉職、教育機関の先生方、地域のNPOや自治体の職員、ボランティア、そして映画・スポーツ・音楽・プラネタリウム・飲食・旅行など、多種多様な分野の事業者も、この「人々」に含まれています。
それぞれに立場や背景が異なるからこそ、その心がつながり合ったとき、社会は静かに、しかし確かに動き出す——私たちはそう信じています。
誰かの不安を、誰かのまなざしがやさしく受け止める。
誰かの思いが、誰かの一歩を後押しする。
そうした連鎖が生まれることで、今は想像もできないような新しい選択肢や出会い、チャレンジが芽吹いていきます。
この「つながり合い」は、大きく二つの層で広がっていくと私たちは考えています。
ひとつは、病気や障がいのある子どもたちとその家族と、さまざまな立場のステークホルダーが出会い、理解し合い、支え合う関係が生まれること。
もうひとつは、「子どもたちを応援したい」という想いを持つ大人たち同士——事業者・専門職・行政・市民などが、互いの強みや経験を持ち寄って新しい協働を育んでいくことです。
私たちは、こうしたつながりが生み出す変化の連鎖を、「可能性が重なり合う社会の広がり」として捉えています。
そして、その中心にはいつも、病気や障がいのある子どもたちがいます。
彼らの存在が、人々の心をつないでいくのです。
すべての子どもたちが、自分の可能性を信じられる社会。
そして彼らを支えるすべての人が、自分の役割に誇りを持てる社会。
それが、私たちが目指す未来です。
AYAの果たす役割(Mission)
『病気や障がいのある子どもたちとその家族へ、ワクワクする“ひととき”を届けます』
私たちは、病気や障がいを理由にあきらめざるを得なかった“体験”を、安心して楽しめる形で届けたいと考えています。
AYAが届けるイベントは、人生の中ではほんの一瞬かもしれません。
けれど、その“ひととき”は、子ども自身が「自分らしくいられる時間」であり、保護者にとっては「わが子の笑顔や成長を静かに見つめることができる、かけがえのない時間」、そしてきょうだい児にとっては「大切な兄弟姉妹と一緒に楽しむ時間」となります。
その体験が、家族の中に刻まれ、日々の支えや希望になると信じています。
また、「ワクワクする」という言葉には、ただ楽しいだけでなく、不安や緊張、戸惑い、期待といった、たくさんの感情が入り混じっています。
だからこそ、家族みんなでその思いを抱きしめながら迎える“ひととき”には、深い意味があります。
私たちは、そうした感情に寄り添いながら、その“ひととき”を心から大切にしたい。
そしてこれからも、日本全国の子どもたちとその家族に、人生の中で忘れられないような“ワクワク”を届け続けていきます。
今後ともAYAの応援を!
この2年間、私たちは多くの出会いと学びの中で、AYAという存在の意味を少しずつ深めてきました。
「目指したい未来」と「AYAの果たす役割」は、これまでの歩みと、これからの決意の証です。
このように歩みを見直したAYAを、これからもあたたかく見守っていただければ幸いです。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
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